こうして損失は先送りされてゆく
株や投資などにとどまらず、政治や会社運営などでもよく見かけるのが、損失先送り。
これは現状維持バイアスがかかってしまうからである。
人は損失の可能性があれば、なんとか避けようとするもの。そして変化を避けて現状に固執する。
現状が得であり、手放すのが損であると感じるのです。
また、人は結果より経過で判断することも多い。
初めの段階より、損したか、トクしたかが、判断の重要な要素になる。
つまり、人は損失には人一倍敏感で、損失になりそうなら現状維持にとにかく固執し、変化を好まないのであるということですね。
でも、うまくいってない時は、今までの方法が間違っていることがほとんど。
本来は変化を起こす必要があるのですが、なかなかこの現状維持バイアスにかかってしまうと動きが鈍くなり、やっかいなのです。
損切りができることも大切な能力なんですね。